「彼氏はいるけれど、さみしくて、さみしくて。」

「私のさみしさを、彼にわかってもらえない。」

「私がさみしくなって、恋愛がうまくいかなくなる。」

といった、さみしさ関連の恋愛心理のご相談を多くいただいています。

さみしさが理由で壊れてしまうのは、友達関係でもあることですよね。

今回は、さみしさのお話を書かせていただきますね。

◆ さみしさと子供時代の関係


例えるなら、恋愛相手とのスキンシップは特別なものでしょう。

お友達や顔見知りにはしない、あんなことやこんなことも、パートナーとの間でなら「するのが自然」だったりします。

この距離感の近さって、実は私たち全員が過去にも経験しているんです。

それは、子供時代。

おむつの中も見られたし、抱っこもハグもしていたし、ちゅーだってしていたかもしれません。

記憶にはないけれど、赤ちゃんが一人で育つことはできませんから、誰かお世話をしてくれた人がいたはず。

パートナーとの特別な距離感は、子供時代の両親との距離感を思い出させる要素が満載なのです。

◆ 2倍のさみしさ


親との関係で、100%自分の思い通りにしてもらえた人はいないでしょう。

量の多い少ないはあるとしても、誰もが“さみしさ”をガマンした経験はあるのではないでしょうか。

そして、親との関係でガマンしたさみしさを、「親に満たしてもらうことは難しい」とあきらめ、未消化のまま心の奥にしまいこむことがあります。

そうすると、親と同じくらい特別近い距離感のパートナーができた時に、しまいこんでいた“さみしさ”が顔を出したりします。

親にしてほしかったことを、無意識にパートナーに求めてしまうといった形で。

例えば、
「母親はわかってくれなかったけれど、彼はわかってくれる。彼にもっと私をわかってほしい。」

「こんなに私に興味を持ってくれた人は初めて。私の全部をうけとめてほしい。」

「私は彼がいてくれたら、それでいい。ずっと私だけのそばにいてほしい。」とか。

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特に、親との関係でガマンすることが多かった人が、仕事はバリバリ自立的にこなすのに、「恋愛だけ上手くいかない」「恋愛に依存してしまう」ということが起こったりもします。

かつて親との関係で「手に入らない」とあきらめたものが、パートナーとの間では「手に入るかもしれない」と期待したくなるようです。

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ちなみに、さみしさから誰かとのつながりを求めるのは自然なことで、悪いことではありません。

しかし、通常パートナーに求める分と、本来は親に求めるはずだった分と、両方をパートナーに求めているのだとしたら。

それは、通常の2倍のさみしさをパートナーに埋めてもらおうとするので、うまくいかないことが多くなるでしょう。

つきあいはじめの頃は、さみしがりやの彼女を彼は「かわいい」と思ってくれるかもしれません。

けれども、彼が最善を尽くしても、彼女のさみしさがいつまでも満たされないとしたら。

やがては、彼氏側は「これ以上は無理」と限界を感じることもあるでしょう。

「自分では彼女を幸せにしてあげられない」と無力さを感じることもあるでしょう。

その結果、彼氏が自ら去ることを選んでしまう場合もあります。

あるいは、無意識的に「自分はダメなヤツだろう」とふるまい、彼女から振られるようなことをわざとしでかす、といったことも起こってきます。

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本来、親との関係で扱うはずだった“さみしさ”の感情を癒していくと。

2倍のさみしさを埋めることを彼氏に求めなくなるでしょう。

求めることが減る分、彼氏への不満が減っていくことも多いようです。

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また、友達に「わかってほしい」が強くある時にも、似たような状態のことがあります。

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◆ さみしさを隠すのに慣れすぎていませんか?


自立的なタイプの人の中には、さみしくても「相手に迷惑をかけたくないから」と上手に隠す人がいます。

「私がさみしいと言ったら、相手の負担になる。」と、遠慮するんですね。

まるで、昔、「私が辛いとか困ったとか言ったら、親を心配させてしまう。」と、一人で抱えてガマンしたのと同じように。

そしてまた、このタイプの方は“さみしさ”を隠すに慣れていて、隠すのが上手だったりします。

だから、彼女がさみしがっていることに、彼氏はまったく気が付かないということが起こるわけです。

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例えば、彼氏が忙しくて、なかなかデートできない時に、「私は大丈夫だから。お仕事頑張ってね。」と言い続けていないでしょうか。

本当はさみしいのに、まったく逆のことを伝えていないでしょうか。

この自立的なタイプの場合は、素直な気持ちを言葉にしてみるといいかもしれません。

普段していないことでしょうから、ちょっと勇気が必要になります。

でもね、これも知っておいていただけたらと思うんです。

彼からすると、「あてにされない」「頼りにされない」「求められない」のも“さみしい”と。

◆ 彼にもある“さみしさ”


私たちは自分がさみしいと、そのさみしさを何とかしたいと思うわけですが。

恋人同士や夫婦のように近い人間関係の場合、原因は異なれど、二人が同じ感情を感じているということがよくあります。

私がさみしいと訴えているのに、彼が改善しようとしてくれないとしたら。

もしかしたら、彼は彼で“さみしさ”を感じているのかもしれません。

ただし、二人が同じ感情を感じているとしても、理由は別々だったりもします。

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そして、この状態では「相手を理解する」という歩み寄りが大切になってきます。

よく「彼がしてくれたら、私もする。」「彼がしていないのに、なぜ私がしなければならないの?」「私ばかりするのに疲れた。」とお聞きすることがあります。

その気持ちが出てくるのは「ごもっとも」です。。。

ただ、二人共が、「相手がしてくれたら」と思っているだけでは、二人の関係性は現状から変わることはないでしょう。

どちらかがリーダーシップを取る必要があるようです。

そして、先に気がついた方がリーダーシップを取っていくといいようです。

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例えば、誰かから優しくされたとしたら、自分もその人に優しくしようかなと思いませんか?

「理解されたい」のなら、「理解されよう」とするよりも、先に理解を示していく方が欲しい結果が手に入りやすいようです。

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今回は、
・子供時代のさみしさを癒す
・(自立的なタイプの方の場合は)隠していたさみしさを伝えてみる
・相手のさみしさを理解する
3つの方法をご紹介しました。

よかったら、あなたに必要なものを試してみてくださいね。

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なお、“さみしさ”の感情を扱ってみたい方は、6/4(土)Zoom開催の【心を癒す1DAYセッション〜インナーチャイルド・セラピー〜】にご参加くださいませ。


◆2022/6/4(土)大塚統子の「インナーチャイルド・セラピー」


心の体験を通して、じっくり心をほぐしていく1日です。

癒やしの1DAYワークショップ
新シリーズの【心を癒す1DAYセッション】。

第1回の開催テーマは、インナーチャイルド・セラピー。
Zoomで開催です。

心を癒す 1DAYセッション0604圧縮



日時:2022年6月4日(土)10:00〜18:00

会場:オンラインZoom

※事前決済完了後にミーティングIDをお知らせいたします。

料金:18,700円(税込)
※事前決済制。受付は6/3(金)15時まで。

お申し込み:下記のフォームよりお手続きください。
1DAY申し込みボタン
※【心を癒す1DAYセッション】は、カウンセリングサービスの「癒やしの1DAYワークショップ」内のシリーズ名です。お申し込みの際などに「1DAYワークショップ」「癒やしの1DAYワークショップ」「オンライン1DAYワークショップ」と表示される場合があります。

事前決済:CSイベント参加券をご購入ください。
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※お申し込みと事前決済は、6/3(金)15時で受付を終了いたします。
参加をご希望の方は、お申し込みと事前決済の両方を期間中にお手続きくださいませ。

◇オンラインワークショップ【心を癒す1DAYセッション】への参加手順について
詳しくは >>>こちら のご案内をご確認くださいませ。

電話や面談の1対1とは異なるグループでのセラピーも、ぜひぜひご体験くださいませ。