我が母は、私の母だけあって、かなりネガティブである。

基本、口を開けば、必ずネガティブな発言を仰せになる。

今の私には、母がなぜそんなことを言うのか、その心理も理解しているつもりではいる。

しかし、いくら心理を学んでも、できないことがある。

それは。

自分の思うように、人を変えること。

本人の問題意識がなくては、本人の意欲がなくては、人は変わらない。


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正直なところ、80歳になる母が変わることを、私はあきらめていた。

せめて。

一緒に過ごす時は、母も「楽しい」と感じられる時間になるようにと話題を選び、雰囲気を作ろうと思う。

「母のせいで傷つかない私でいる」ことなどが、細々と私にできることだと思っている。

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そんな中、少し前のことになるが。

昨年、PHPさんからご依頼いただいて、「『手抜きの罪悪感』をふっと軽くするヒント」という記事を執筆した。(掲載誌の発売は2020年5月9日)

概略をざっくりと言うと。

●完璧じゃなくてOKです!

●苦手はあってOKです!

●自分の「できた」をほめましょう!

●罪悪感は、実は愛なんです!


罪悪感がある人は、それだけ「誰かをちゃんと愛してあげたい」と思っているということ。

だから、自分を責めるよりは、大切に思っていることを相手に伝えよう!

そんな内容だった。

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誌面に書かれたこととして読んだなら、母にも何か思うことがあるのかもと、掲載誌1冊を実家の母に送ったのが2020年の5月のこと。

当時の母からの反応は、「本ありがとう」のひとこと。

娘が書いた文章が掲載されていたとしても、コメントなし。

私としては、予想通りの反応なので、驚くこともない。

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母の行動パターンから想像するに。

 ある日、郵便物が届いた。

 とりあえず、開けてみた。

 表紙を見て、「片づけの本か」。
 (「週末1分片づけ」の特集号だったので。)

 とりあえず、お礼を言って、と。

 そのうち読もうと、その辺に放置。

 片づけないので、捨てることもない。

だったのは間違いないだろう。

おそらく、同封した手紙も読んだ形跡はないと思われる。

まあ、そういう人だから。。。

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そして、今日。

母との電話で、健康のために「朗読をするといい」という話を伝えた。

電話を切ってから、しばらくして。

母からのメールが着信。

「本読みました。

 まるでお母さんの事が書いてあるみたい。

 とても参考になりました。

 これからはまあいいかでやっていきます。

 アドバイスありがとう」
と。

ようやく、例の誌面に目を通したらしい。

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別に、母に向けて書いた記事ではない。

そして、母が何をどこまで理解したのかはわからない。

人は自分の思うようにしか物事を理解しない生き物だから。

でも。

9か月の時間が経って、何かがようやく届いたらしい。

ちょっぴり自分が喜んでいるのを感じる。

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たったひとつ。

届いてほしいと願うもの。

そんなに自分を責めなくていいですよ。

ただ、それだけ。

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それは、母にだけではなく。

この記事を目にとめてくださった皆さまにも、届きますように。


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