食べ物の好みが近い、笑いのツボが同じ、出身地が近い、好きなアーティストが一緒…など、共通の話題が多い人とは話が盛り上がった経験があるのではないでしょうか。


さらに、会話のテンポが心地いい、感性が近い、言葉選びのセンスが似ている、価値観が同じ…となると、ウマが合うとかフィーリングが合うという状態になり、良好な関係を築きやすいものです。


自分と似ているから、受け容れてもらっていると感じますし、認めてもらっていると感じますし、否定や拒絶をされないだろうと安心感があり、わかりあえるような気がします。


特に、自分とご縁のある人とイニシャルや誕生日が同じといった共通点を見つけると、出会ったことを「運命」と感じる女性は少なくないようです。


ここから恋がはじまったりするわけです。

4588a98b949f200a6ccc0642b24e2a80_s

しかし、いくら似ている・一緒と感じたとしても、実際は二人は他人です。


「まったく同じ」ではない部分が必ずあるでしょう。


「同じ」が魅力で付き合いはじめると、「違い」が見つかった時に違和感が生まれます。


時には、どちらか、あるいはお互いに、

・二人の間の違いを大きな溝と感じる

・共感されないことが自分の気持ちへの拒絶と感じる

・言わなくてもわかると思っていたことが通じなくて「なんで?」と思う

・考えが一緒ではないことをさびしく感じる

・「思っていたのと違う」とがっかりする

といったことがあるかもしれません。


類似性で恋をすると、いずれ「違いを受け容れる」が課題になってくるでしょう。


違いを悲しんだり、同じではないことで相手を否定するのではなく、「これはそう思うんだ。」「なんでそう思うの?」などと、違いを楽しんでみようと意欲と興味を持っていくと、二人の関係性はより深めやすいでしょう。


**


また、あまりにも似た者同士でくっついていると、相手のことがわかりすぎるために、刺激が少なくなります。


新鮮な刺激や喜びが感じられなくなると、飽きて退屈になり、倦怠期がやって来ます。


お互いをわかりあえていることはとても素晴らしいことです。


もし二人の関係に新鮮さを取り戻したいなら、いつもと違うことをしてみましょう。


旅行に行ったり、外で待ち合わせてデートしたり、ラブ○でラブラブしたり、部屋の模様替えをしてみたり、いつもと座り位置を変えてみたり、今まで作ったことのない料理を作ったり…。


荒業でもよければ、一定期間距離をおいてみるという方法もあります。

(この方法には、そのまま気持ちが離れるリスクもありますが。)


相手からの愛情に慣れてしまって、魅力的でいることを“おさぼり”していたのなら、自分磨きを再開するのもいいでしょう。


そして、相手への感謝をなるべく言葉にして伝えてみるのも、ひとつの方法です。


つい深刻になってしまいがちですが、そんな時こそ、遊び心を思い出してくださいね。


ゲームをクリアするように、あの手・この手を楽しみながら試せるといいですね。


**


それから、似すぎていて、相手の中に自分の嫌なところを見て攻撃的になったりすることもあります。


例えば、自分は時間にルーズだと思っていると、遅刻しないように気をつけるでしょう。


そんな時に、待ち合わせに相手が遅刻してきたら、イラっとするでしょう。


自分は気をつけたのに、なんで気をつけないんだ、と。


遅刻癖のある自分を嫌悪していればしているほど、相手の遅刻が嫌悪の的になります。


この場合、自己嫌悪を癒すと、相手の遅刻にも寛容になれるでしょう。


「相手に腹が立つのは、自分の心で感じるものがあるから。」の観点から、自分と向き合えるといいのかもしれませんね。


**


似ている部分は大切にしたいですが、ほどよい違いも大事なことのようです。

大塚統子の心理カウンセリング受付中

東京面談カウンセリング、5・6月分ご予約受付中。
仙台面談カウンセリング、6月分ご予約受付中。
電話カウンセリング、5・6月分ご予約受付中。

◆ご予約は、カウンセリング予約センターにお電話くださいませ。
06-6190-5131 
受付時間:12:00〜20:30 
月曜定休(祝日の場合は翌日代休)