不倫。ふりん。フリン。…なんともいえない響きです。
大塚はどうしてもこの言葉が好きになれません。。。

自分や自分のパートナーが「不倫をしている」と認めるのは嫌なことでしょうし、
本気の恋だとしたら、人から「不倫」と言われたくないでしょう。

読者のみなさまにはいろいろなお立場の方がいらっしゃると思います。

これから書いていく記事では、不倫の善悪・正誤については触れないことにします。
1対1の自由な恋愛でないために起こる状況や心理状態などを扱っていこうと思います。

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不倫関係は不思議なもので、
幸せではないけれど不幸とも言い切れない関係だったりします。

先の見えない関係ではありますが、
自分を愛してくれる人がいる状態は手に入る関係なのです。

ぬるいお湯に浸かっているのに似ているかもしれません。
そのままお湯に浸かっていれば、そこそこ居心地がいいでしょう。

でも、体が充分温まらないので、お湯から出ようとするととても寒いのです。
なのでついつい長いことお湯に浸かり続けてしまいます。

不倫関係を解消していくには、
自分の意思でぬるま湯から出る決断が必要になってきます。

かくいうわたしも、昔はぬるま湯にどっぷり浸かっていたことがありました。
「このお湯から出たら凍え死んでしまう。」と本気で思っていました。

渦中にいた頃、
頭では「こんな関係を続けていてはいけない。早く別れなきゃ。」と思いながら、
「私を愛してくれる人に傍にいてほしい。」という気持ちに負けてズルズルしていました。

ところが、ある日ふと、
彼に対してほんの一瞬「死んじゃえばいいのに…。」と思ってしまったのです。
物騒ですよね。自分でもびっくりしました。

「なんでそんなことを思ったんだろう?」と疑問に思ったわたしは、
これが何かのメッセージだとしたら?」と考えてみることにしました。

すると、「生死を分けるくらいの距離をもたないと、彼とは離れられない。」
そう感じている自分がいるのに気がつきました。

そこで決めました。
わたしは、彼を殺したいんじゃなくて、彼を愛したかったはずです。
「彼の死を願ってしまうくらいなら別れよう。」と決断し、準備期間を経て実行しました。

そして、少しして思いました。
これだけ好きになれる人に出会えて、わたしは幸せだったのかもしれない。」と。

不倫に限らず、どんな恋愛であったとしても、
好きにならせてくれる人がいて、
好きになれる心があるのは幸せなことなのかもしれませんね。

自分の意思で決断してぬるま湯から出たわたしは、意外なくらい元気でした。
自分では「彼と別れたらボロボロになるに違いない。」と思い込んでいたのですが。
人の心って私たちが想像するよりも柔軟にできているみたいです。

私たちには“痛みを乗り越える力”があります。
もし、「きっとこうなるに違いない!」というオソレに囚われている方がいらっしゃいましたら、
「一人で乗り越えるのが難しかったら、一緒に取り組んでみませんか?」とお伝えしたいです。

彼と付き合っていた頃を振り返ってみると…。
・そばにいてほしい時に居てもらえない。
・会いたい時に会えない。
・辛い時に頼れない。
・話がしたくても電話もできない。
・休日には会えない。
・外では手もつなげない。
・彼のお誘いを最優先するために予定が入れられない。
そんながまんの連続の毎日でした。
一人の時はもちろん、二人で一緒に居る時でさえもさびしかったです。ず〜っと。

あの頃、さびしさをがまんすることに全神経を集中して、
ものすごいエネルギーを使っていたなぁと思います。

そして、どこかでこうも考えています。
「わたしは彼との関係を使って自分で自分を束縛していたのかもしれない。」と。

思い切って彼と「さよなら」してから、わたしはとても自由になりました。
はじめはもちろん辛かったけれど、そのうち切ない想いに捕らわれる時間は激減しました。
前のわたしなら彼のことを考えていた時間が、今は他のことにあてられて充実しています。

彼と離れると決めてから、徐々に
自分で自分を束縛して苦しくなるのをやめられるようになったように感じています。

もし今、幸せではないけれど不幸でもない関係を続けて悩んでいるとしたら、
自分の意思を使って自由になりませんか?

辛い思いに泣く夜・がまんの日々を終わりにしたいと思うなら、
この辺でぬるま湯から出る意思をもってみるのはいかがでしょうか。