近所のスーパーのレジに、とっても愛想の良い女性がいます。

彼女は、レジでバーコードを読み取りながら、実に見事に別カゴに商品を詰めなおします。
重いものを下に敷き詰め、パズルのように隙間を埋めていくのです。

しかし、ここでいつも大塚の悩みが始まります。

カゴに詰めた商品は、持ち帰るための袋に詰めなおさなければなりません。
重いものから袋に入れようとすると、
彼女の芸術作品を一度バラバラに解体しないと、うまく袋詰めできないのです。

彼女の美しい作品をあっという間に壊してしまう…。
わたしというフィルターを通して、何とも複雑な感情に化けていくのでした。

「彼女が直接袋に詰めたなら、世界は平和になるのになぁ〜。」と、
彼女には伝わらないだろう気持ちを買い物のたびに感じるのでした。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

 ちょっとした昔話から。

  オンナ: 私のことをちっともわかってくれてないっ!!
  オトコ: 俺は君のことを誰よりもわかってるって!!

 昔、こんな虚しい会話をどれだけ繰り返したことか…。(←遠い目をするところ)

 「わかってない!」と言っているオンナに対して、「わかっている!」と豪語するオトコ。

 「わかってない」と感じていることが「わかってない」オトコ。
 「わかってない」ことが「わかってない」オトコに「わかって」と求めるオンナ。

 どれだけこの会話を続けても、「わかりあう」には程遠かったのである…。(←懐かしい目をするところ)

   *   *

 昔の大塚と今の大塚が会話をすると、たぶんこうなるでしょう。

  昔: だって、私のことを好きならわかりそうなものでしょう?
  今: ・・・いや〜、わからないでしょうねぇ。
  昔: こんなに長く一緒に居たんだから、わからないはずはないでしょう?
  今: ・・・いや〜、わからないもんですって。

 「どうしてわかってくれないんだろう?」そう思うことって自然なことかもしれません。「わかってほしい」と思うのは、人間の基本的な欲求と言ってもいいものですから。

 「なんでわかってくれないの?」という思いが出てきた時に、知っておくのと知らないのとではストレス度合いがまったく変わってくる考え方があります。それは「人が人を100%理解することは不可能である。」という考え方です。カウンセラーがこう書いてしまいますと、がっかりされる方がいらっしゃるかもしれません。でも、ある程度の推測は可能であったとしても、目に見えず形もなく直接触れることのできない人の心を100%理解することはとても難しいのです。

 人はそれぞれに生まれ育った環境、かかわってきた人たちとの関係のあり方や土地柄などなど、異なった経験をしています。そしてそれらが価値観の違いや個性を生み出します。たとえ双子であったとしても、他人との関係よりは理解し合える確率は高まるものの、100%は理解し合えないと言われています。

 「理解することができるもの」と思っているから、理解されないことが「なんで?」となってしまいやすいのかもしれません。「100%を理解することはできないもの」というのを前提にすることができたならば、理解してもらえる伝え方をすることに意欲を持つこともできるでしょうし、自分には理解できていないことがあるだろうと相手の話に耳を傾けることもできるでしょう。その結果、理解し合いやすくなるのかもしれませんね。

 そして、もうひとつ「わかってほしい」と感じた時に気持ちが納得しやすくなる方法があります。それは、「何をわかってほしいのだろう?」という自分自身との対話です。

 「わかってほしい」というのは、「こう感じているのを理解してほしい」と言い換えられるのではないでしょうか。だとしたら、何を感じているのをわかってほしいのでしょう。

 「ああ、私は今こう感じているんだなぁ」と気がつくだけでも、気持ちはずいぶん落ち着くようです。感情とは不思議なもので、そこにこういう感情があると認めて感じてあげると消えてなくなると言われています。

 あなたの感じている気持ちを一番理解できるのは誰でしょうか。あなたと価値観を共有しているのは、他ならないあなた自身なのでしょう。最高の理解者は、あなた自身と言ってもいいのかもしれませんね。

 自分の感じている気持ちがわかると、伝え方が変えられるのではないでしょうか。

 例えば、これまではただ「不安なの」としか言葉にならなかったことが、「まるですべてがなくなってしまうように感じて不安なの」などというように、聞いた相手がより理解しやすい言葉にしていけるでしょう。

 「わかってほしい」と感じるのは自然なこと。まずは最高の理解者であるあなた自身があなたのことを理解してあげてはいかがでしょうか。

 もし、ご自身が「何を感じているのか?」気持ちが見つからなくなったときには、心の仕組みを知っているわたしたちカウンセラーにお手伝いをさせてくださいね。あなたを理解したいと思っていますから。

◇ameblo“恋愛テクニック”記事(2012年9月20日掲載)を一部修正しての紹介です。