なんとなく見ていたテレビ番組で、
芸人さんの妻が「この人と結婚してよかった」と思ったエピソードが紹介されていました。

「それいいな〜」と思ったのは、妻の40歳の誕生日に、
夫から「妻の好きなところ」を40個書いた手紙を送ったというお話。

そして、この話を聞いていた離婚経験者の芸人さんが、
「俺もすればよかった。今からでも(気持ちの整理に)意味がありそう。」というような
コメントをしていたのが印象的でした。

大切な人に「大切に思っている」と伝えるって、
忘れてしまいがちですが大事なことなのでしょうね。

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 さて、今回は、ホントの気持ちでコミュニケーションするためのお話を書いてみようと思います。

 パートナーに対して、イライラ…イライラ…イライラ……。。。
 体の気怠さも手伝って、イライラ…イライラ…イライラ……。。。
 …なんでいつもそうなのよー!
 …こんなに噛み砕いて話しているのに、どうして通じないの??
 …自分だけが正しいつもりで物言ってない??
 …こっちの話も聞く気ある?
 そして再び、イライラ…イライラ…イライラ……。。。

 パートナーはわかりあいたい人だからこそ、わかりあえないときはイライラしてしまいがちです。

 そして、こんな時の表情は、「私、怒っています!」もしくは「がっかりだよっ!」「そんなあなたにはうんざり。」「また?もういいっ!!」などなど、相手に愛おしさを感じさせる表情からは程遠くなりがちです。それが二人にとっていいことではないのは頭ではわかっているけれど、やりきれない気持ちからついつい冷ややかな態度になってしまうもの。

 相手は相手で、こちらのこの表情を見て、素晴らしく鈍感な方でない限り「無言の圧力」を感じるのでしょう。「売られたケンカ買います!!」とケンカ腰で挑んで来たり、気まずくなって沈黙作戦を開始したり、とりあえずタバコを言い訳にその場を立ち去ってみたり、「ごめんごめん」と言うけれど100%口先だけとしか思えない言葉だったり。

 「わかりあいたいのに、わかりあえない。怒りたいわけじゃないのに、ケンカになることが多い。」ということ、ありませんか?

 わたしたちの気持ちに怒りや苛立ちがあるとき、わたしたちの心は誰かの助けを必要としていると言われています。「なんでこうしないの!」と怒っている時、背景には「なんでこうしてくれないの!?」という悲鳴みたいな心の叫びが隠れていることがあるようです。

 ただ、なにぶんイライラの暴風雨が吹き荒れて感情の収拾がつかなくなっていて、コミュニケーションのやり方が相手にとっても暴風雨になりがちだったりします。つい、パートナーに「なんでこうしてくれないの?」と感情の塊をぶつけているような状態になっているのでしょうね。それでは相手も正面から向き合うのを避けるでしょうし、感情の塊が跳ね返ってくることもあるでしょう。

 「なんでこうしてくれないの?」と思っているのはあなた。パートナーが「こうしてくれない」とどんな気持ちになるのでしょう?何を感じるのでしょう?感じる気持ちに着目してみましょう。何を感じるのか、その気持ちになる理由、様々あると思います。怒りや苛立ちではなくて、ここで感じる気持ちでコミュニケーションしていくという方法もあるようです。

 「なんでこうしてくれないの?」と怒りをぶつける代わりに、「こういう時、私はこう感じるんだよね。だから、こうしてもらえると嬉しい・助かる。」といった「お願い」形式のコミュニケーションが可能になるかもしれません。

 まずは、自分自身が「怒りや苛立ちの奥に隠れている気持ち」に気づいてあげませんか。それは、ひょっとしたら「認めてもらえてない。」「愛してもらっているように思えない。」「個として尊重されていない。」「大事にされていない。」などといったものかもしれません。怒りや苛立ちが覆い隠しているものは、どちらかというとあまり感じたくない種類の感情のことが多いです。その感情に触れるには、ちょっとだけ勇気が必要になります。でも、あなたには、怒りの奥の気持ちに辿り着こうとする成熟さがあるはずです。

 自分自身の気持ちに気づくことは、怒りや苛立ちを使うコミュニケーション方法を抜け出すのに役立つでしょう。新しいコミュニケーション方法で、パートナーとわかりあえる関係を築いていけたらいいですね。

◇ameblo“恋愛テクニック”記事(2012年6月7日掲載)を一部修正しての紹介です。