TVで、「小さい頃何になりたかった?…私ね、ベテラン。」と話すCMを見ました。
「なんてセンスある子供だろう!!」と感動したのは大塚だけでしょうか?
「どうしてベテランになりたいと思ったの?」と尋ねてみたくなりました。
叶うことと、叶わなかったこと。
今回は“心残り”について書いてみます。
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜
お別れすることになってしまった人や良好な関係が崩れてしまった人に対して、「あの時、ああしていればよかった。」「こうしておけばよかったのではないか。」と、次々に浮かんでくる後悔…。ついその心残りに引っ張られて、前に進みにくくなってしまうことがあります。
例えば、お付き合いしていた彼の心変わりがあったとします。「彼は『愛している』とか『好きだよ』とか、たくさんの愛情を表現してくれていたのに、なんで私は素直に応えられなかったのだろう。」とばかり考えてしまう。あの時自分がこうしていれば、こう言っていれば、状況は今とは違うものになっていたのではないだろうか。といった具合に。
時には、「ああ言ってくれていたのに、嘘つき!」「あの時、なんでこう行動してくれなかったの!」と相手への怒りの形で気持ちが出てくることもあるようです。相手を責めたくなる時、それは実はあなたの“心の悲鳴”なのかもしれません。
相手を責めてしまう時、わたしたちの心の奥では、「自分はすごく悪いことをしてしまった。」、あるいは「自分がしなければならないことがあったのに、できなかった。」と感知しているようです。
自分の側に後ろめたいことがある、自分がミスをしてしまったというような気持ちは、誰であってもあまり感じたくない気持ちでしょう。それを感じることに耐えきれなくて、「私よりも相手の方が悪い!」と責めるしかなくなっている状況なのかもしれませんね。
そもそもは、さほど悪くもないのに、「とても悪い」と誤解していることが苦痛を生み出す原因になっている場合が多くあるようです。
後悔には、二つの種類があります。ひとつは「してしまったこと」への後悔、もうひとつは「しなかったこと」への後悔です。
どちらかというと、「してしまった」後悔は、自分が選択した行動の“結果”と思える分、責任がとりやすかったり、納得がいきやすかったりするようです。
ところが、「しなかった」後悔については、「もし〜していたら、」「こうしていれば」と“仮定”がいくらでも可能なので、いつまでも心のダメージとして残りやすいのではないかと思われます。こういった「しなかったこと」への後悔が、“心残り”になるのでしょう。
少し視点を変えて、なぜ「しなかったこと」があなたにとって問題になるのでしょうか。
心理的には、「問題の前提条件」と言って、問題がある場合には必ずその前提に何かしらの条件が存在します。
簡単に例えていうと、仮に「自分は音痴だ。」ということが問題と思っている人がいたとします。それが問題になるのは、その人に「上手に歌を歌いたい。」という考え・気持ちがあるからでしょう。この「上手に歌を歌いたい。」というのが前提条件にあたるものです。逆に言えば、「上手に歌を歌いたい。」と思わないならば、「自分が音痴だ。」ということは問題にならないわけです。
では、なぜ「しなかったこと」があなたにとって問題になるのでしょう。
それは、「してあげたかった」のに「してあげられなかった」から、という前提条件があてはまらないでしょうか。
助けてあげたかったのに、助けてあげられなかった。
わかってあげたかったのに、わかってあげられなかった。
愛してあげたかったのに、愛してあげられなかった。
…それが、心残り。
あなたが「してあげたい」と思っていた気持ちの分だけ、「もっとしてあげられることがあったのではないか。」「何か別の方法があったのではないか。」、そんなふうに思えて仕方がないのかもしれません。
確かに、「その時そうできなかったこと」「その時には思いつけなかったこと」が実際にあったのかもしれません。残念な事実もあるでしょう。でも、その時・その瞬間、あなたにはあなたの事情があって、あなたはあなたの気持ちを抱えていて、あなたの中では精一杯だったということはありませんか。
自分に厳しい方は、「それでも、私が○○できなかったのがいけなかった。」と考えてしまいがちです。そこに焦点をあてて自分を責め続けていることは、心理的には「私は私をこれだけ責めますから、どうかこれ以上私を責めないでください。」というメッセージを周りに発するものになっています。それがあなたの本当にしたいことなのでしょうか。
「できなかった自分を責めること」に焦点をあてるのではなく、あなたの心に「こんなにも『してあげたい』と思う気持ち」が存在することに焦点をあててみるというのはいかがでしょう。心残りに思うひとつひとつが、「してあげたかった」気持ちの裏返しだったとしたら。あなたはどれだけ「してあげたい」と思える人なのでしょうね。
“心残り”の正体は、「してあげたかったのに、できなかった。」という気持ちなのかもしれません。「できなかった」自分を否定する方向ではなくて、「してあげたい」気持ちのある自分を肯定していく方向に、焦点をあてる先を変えていけたら、感じる世界が違ってくるのではないでしょうか。
◇ameblo“恋愛テクニック”記事(2012年3月15日掲載記事)の紹介です。