「カウンセリングってどんなふうに進めていくのですか?」といったご質問をいただきます。

カウンセリングで感情を扱っていくには、様々なアプローチ方法があります。

そのうち二つの方法の概略を、簡単にまとめてみました。

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事例:不倫で辛い気持ちのご相談

カウンセリングをしていると、こんな形で不倫のご相談をいただくことがあります。

「人から祝福されるような恋をしていない。自分でも、このままじゃいけないと思っている。」

だって…。

  • 大好きなのに、一緒に居られない。

  • わかりあいたいのに、わかりあえない。

  • そうじゃないのに、伝わらない。

  • 二人でいるのに、一人でいる時よりもさびしい。

  • 全部を愛したいのに、愛せない。

  • 友達に話せば、「そんな恋愛、やめなよ。」って言われる。

  • はじめのうちは親身に聞いていてくれた友達にも、今は「またか」って思われそうで、相談しにくい。

  • 友人たちが結婚・出産していく中で、自分だけが取り残されたようで、みじめになる。


  • お話をうかがっていると、
    「この人はどれほど悲しい思いをしてきたのだろう。」
    「どれだけ切ない気持ちを抱えてきたのだろう。」
    「どんなふうに自分の気持ちを押し殺してきたのだろう。」
    「たくさんの我慢を重ねてきたのだろうなぁ。」などと感じます。

    (※心を楽にする観点からカウンセリングをしますので、不倫の善悪は問いません。)


    感情へのアプローチ1 感情の解放

    友達にも話せず、がまんして、ずっと一人で抱えてきた気持ちはありませんか。

    「こんなことを言ってはいけない」「私が悪いんじゃないか」と、自分を責めてはいませんか。

    ほんの少し、勇気をもってカウンセラーに話してみませんか。

    誰かに話せたら、溜め込んできた感情を解放できます

    カウンセラーの前では、
    泣いてOKです。
    何度も同じ話になってOKです。

    私はあなたを責めませんし、あなたが感じている辛さをうけとめます。

    ひとりで抱えきれない気持ちがあるなら、カウンセラーにあずけてみてください。

    安心できる人に話し、感情が解放されて心に余裕ができると、「これからどうしていきたいのか」を考える余裕が生まれます。

    感情が出すぎて困る場合

    なお、感受性の豊かなタイプの方に起こりやすいことですが、感情が次から次へと溢れ出てしまい、日常生活にも支障が出るという方がいらっしゃいます。

    仕事中にも、そのことを思い出して仕事が手につかないとか、職場に行っても涙が出てしまうとか。


    こういった感情に収拾がつかない状況は、失恋直後や大切な人を失った後など、心に大きな衝撃を受けた後には一時的に起こりうるものです。

    心に大きな衝撃を受けた後には、むしろ無理して感情を抑え込まずに、安全な場所で「感じるままに感情を感じること」も必要です。

    悲しむときに悲しんでおくのも、心の健康のために大切なことです。


    しかし、感情の混乱が長く続いたり、頻繁に同じような感情に囚われたりするようならば、感情のバランスを整えるといいのかもしれません。


    恋愛の感情で、つらい・しんどいに囚われる場合、感情を感じるのとは逆で、囚われている感情と距離をとってみるのが有効なことがあります。

    感情へのアプローチ2 まったく別の感情と出会う

    感情と距離をとるのは、感情に囚われている時には難しいと思われるかもしれません。

    「だって、こうなんだもん。」と言いたくなる気持ちが出てくることもあるでしょう。

    ここでは、つらい・しんどい気持ちから抜け出すために、感情と距離をとるための“理解”が必要になってきます。


    具体的には、頭(思考)を使って状況や事実関係を理解する方法があります。

    この時のポイントは二つあります。

    一つは、「できない」と決めてしまわないこと。

    もう一つは、「わからない」と決めてしまわないこと。


    話を進めていく過程で、「できないような気がする」とか、「すぐにはわからないなぁ」というのが出てくるのは、よくあることで問題ありません。

    はじめから「できない」「わからない」と思わないことがポイントです。

    「できない」「わからない」と決めつけてしまうと、そこで思考がストップしてしまいます。

    囚われた感情から離れるための回路の一つを、辿る前に塞ぐことになりかねません。

    考えた結果「できない」「わからない」という結論に至るのと、はじめから「できない」「わからない」と決めつけるのとでは、ずいぶん意味合いが違います。


    心理的には、「できない」「わからない」ことの多くは、抵抗感があって「したくない」「わかりたくない」というメッセージです。

    そして、大抵は、その受け容れたくないものの中に、答えを出すためのヒントが潜んでいます。

    答えを出すために無理強いや深追いは不要ですが、はじめから「できない」「わからない」と決めつけない姿勢で臨むと、先入観なしに事実関係を理解していきやすいでしょう。


    状況や事実関係を理解したところで、もう一度そこにまつわる感情を探っていくと、それまで囚われていた感情とは別の感情が見つかることがあります。

    別の感情を見出すことが、囚われている感情から抜け出す方法になったりします。


    別の感情を探すのには、ちょっとしたコツがあります。

    お一人で取り組もうとしなくて大丈夫です。

    感情の取り扱いに慣れたカウンセラーにナビゲートしてもらいましょう。

    まとめ

    感情の扱い方には様々な手法があります。

    今回は、感じることを止めているのなら、話すことで感情を解放していく方法があること。

    思考を使って理解を深めることで、囚われた感情とは別の感情を見つける方法があること。

    二つの方法の紹介でした。



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